Google AdSense

2011年6月28日火曜日

DVD『もののけ姫』

『もののけ姫』を鑑賞。
1997年の作品。もう14年も経ったんですね...。
感想を問われても、内容よりもドライブインシアターで観たことしか思い出せなかったのですが、改めて観て、感じることが多々あった作品でした。

前半を観て感じたのは、正解しか選択肢がないクイズを出されているということ。
「生きる」「生き続ける」、「伝統を守る」「変化を受け止める」「変化を創る」という正解だけの選択肢。

答えがあるのか?と自分に問いながらの後半。

「伝統を守る」象徴のシシ神様。
崇高な存在で、森の平和を保っている存在であるにも関わらず、首を切られた途端、姿を変えて、自分の首を探すことに執着し、森を破壊。
「伝統を守る」ことに固執し、逆に、それまで慕ってくれていた方々を不幸に。

その後、もののけ姫(サン)は森に戻り、アシタカはタタラ場に。アシタカの「共に生きよう」という言葉と共に、お互いを尊重し、受け止めて、共生&共創のアプローチに転換。

全てが「現時点」の答えとした時に、「未来」を想像して答えを決める覚悟の重要さ、
また、「変化を創る」ことの大切さ
さらに、その変化はコラボレーション(共生・共創)を通じて創出されることを感じた作品でした。

ソーシャルな時代のイノベーション創出の在り方を予測していた作品なんですかね?



2011年6月19日日曜日

『次世代マーケティングリサーチ』(萩原雅之)

購入してから、だいぶ時間が経過してしまった『次世代マーケティングリサーチ』を読了しました。

マーケティングや商品企画に携わる方々だけでなく、2010年代のライフスタイルを再認識することもできるので、多くの方々に読んでいただきたい一冊です。

$岡本克彦のブログ-次世代マーケティングリサーチ

従来のマーケティングは、生活者の意識を仮説して検証するという、被験者の「意識」を前提とした「仮説・検証型」。
これからは、生活者の行動やソーシャルメディアの発言等を介して、なぜ、そうのような行動になったのかという、行動を通じて生活者の「無意識」を推察する「観察・推察型」にシフト。
リアルタイムに入手できる行動データからインサイトを読み取り、生活者自信も気付かなかったニーズを読み取り、それをカタチにしてサプライズを実現することが求められる。

人間の行動は、「5%の意識」と「95%の無意識」から構成されているので、必然と言えば、必然のアプローチ。

この95%の無意識を可視化する「Scanamind」は、行動観察の結果から導き出される仮説を検証するのに有効なツールであることを再認識。Scanamind、オススメです。


��印象に残ったキーワード>

●Asking(質問する) から Listening(傾聴する)
●マーケティング業界で異彩を放つドゥ・ハウスさん。
●商品開発プロセスに消費者を積極的に巻き込み、消費者のふだんの行動や言葉からその意図や価値を読み解くという新しい消費者理解技術が求められている。
次世代マーケティングリサーチは、消費者同士が会話を行うソーシャルメディアプラットフォームの活用とメガデータの活用が中心となり、それを新しいデバイスやネットワークテクノロジーが支える。これが消費者理解のイノベーション
消費者自信も気づかなかった欲望を読み取ることがインサイトであり、それを形にしてサプライズを実現するのが優れたマーケッターである。
●単に消費する者ではなく、生活する者としてまるごと捉える発想。
●消費者の本当の気持を察する力や、消費者をパートナーとみなす考え方が大切。
●市場シェアをとっていくより、私情シェアをつかむこと。
●市場シェア競争に必要なのは集団の情報だが、私情シェア競争に必要なのは、ひとりひとりの心の中の理解である。
●企業ビジョンで「ナンバーワン企業になる」という会社もあれば、「顧客を理解する企業になる」という会社もある。
●P&Gの根幹となる企業哲学は「Customer is Boss (消費者がボスである)」、そして、企業メッセージは「暮らし感じる、変えていく」。
●近年は、自宅を訪問して観察させてもらったり、ショッピングに同行しながらインタビューするといった、実際の生活に密着したリサーチ手法が増えている。
●生産者(Producer)と消費者(Consumer)が一体化したプロシューマー(Prosumer)
●消費者をターゲットではなく、むしろパートナーと考えるべき。
「消費者はウソをつく」「消費者の記憶はアテにならない」「消費者は言葉で考えない」と考えるべき。
●膨大なデータから「なぜ?」という仮説を発想する力が求められている。
●平均値と外れ値をどう見るか。花王がエスノグラフィを行う場合は、平均的な人を選ぶのではなく、むしろ極端な特性を持つ人(エクストリーマー)を選ぶ。極端な個人にもし共通な特性が見られれば、それこそが普遍的かもしれない。
●ひとりの人間のリアリティを想像し大切にする。
●リアルタイム性が高いほど情報の価値は高まる。ストリーミングや動画のようにデータを語らせる
●人や商品を単独に考えるのではなく、人と人のつながり、人と商品のつながりもデータとして扱う。
●花王では、商品者の家庭を訪問し、シャワーを浴びるところを金津させてもらうことさえある。
●平均から外れた数字や現象があった時には、例外とか異常値として簡単に切り捨てず、それには何か理由があるはずだと考えてみることが重要。自分の常識や当たり前と思っていたことと違う現象に出会った時こそ創造のチャンスだと考えるべき。
●フィリップ・コトラーの『Marketing 3.0』
 Marketing 1.0 製品中心
 Marketing 2.0 顧客志向
 Marketing 3.0 価値主導
 消費者はよりよい世界を求める能動的な人間であり、企業は「選ばれる側」に廻っている。
 だから企業は「ビジョン」を明確にせざるを得ないし、消費者との協働が必要になる。
ミライ・ツイート・カンパニー
●マーケティングリサーチに関わる者なら映画『マイノリティ・リポート』を一度は見ておくべきだ。映画の肝とも言える瞳の虹彩認証による個人識別。例えば、電子看板の前を通ると個人が認識されカスタマイズされる電子広告も登場する。
●企業の思いを消費者に伝えるコストは6兆円であるのに対して、消費者の思いを企業に届けるコストは1700億円にすぎない。
リサーチャー自身が「ソーシャル」であることが求められている。



次世代マーケティングリサーチ/萩原 雅之

�1,680
Amazon.co.jp

2011年6月16日木曜日

DVD『じゃりン子チエ』

小学校の頃、大好きだった「じゃりン子チエ」。
小学校2年生、3年生の頃だったような気がする。

マンガで読んで、アニメになった時、ここまで「テツ」の声がイメージそのままで、期待を裏切らない演出に感動したのを今でも覚えています。

「テツ=西川のりお」、この鉄壁の方程式。

マラソン大会の前日、テツがチエにプレゼントした運動靴に、靴擦れしないように石鹸を擦るテツの姿。
きっと、「俊足」より速く走れる運動靴。

それにしても、昭和のテンポ、いいですね!
落ち着きます。


じゃりン子チエ DVD-BOX 1/中山千夏,西川のりお,上方よしお

�26,250
Amazon.co.jp

2011年6月12日日曜日

DVD『マイノリティ・リポート』

マイノリティ・リポート。
少数報告。

システムの完璧性を証明するために隠滅される少数報告。

少数ながら未来を変える報告もある。
また、未来は自らが変えられる。

マーケティングも同様。

「平均化された現在」から導くことができる「未来」は「現在」とほぼ同じ。
強いて違いを言えば「改善」による「不満の解消」だけ。
異常値となるイノベーションを通じて「ワクワクする未来」を創造できる。

未来は、僕らが変えられる。



マイノリティ・リポート 特別編 [DVD]/トム・クルーズ,コリン・ファレル,サマンサ・モートン

�3,465
Amazon.co.jp

2011年6月8日水曜日

『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』(島田紳助)

会社の偉い方が貸してくださった一冊『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』。
なんで貸してくださったのかを自問しながら読み続けました。


この本を貸してくださったタイミング、それは、新会社として設立1年を迎える直前。
新会社のビジョンの可視化が完了し、今度はビジョンを浸透させていくフェーズでありながら、中々、浸透するきっかけや場がなく、浸透フェーズの重要さを他社事例を交えながら経営層の方々と語り合った打合せの後。
僕からのメッセージは「社内コミュニケーションの活性化によるビジョンの浸透」と、「前者を通じた個々人のモチベーション向上によるイノベーションの創出」。

どこの会社の経営陣も苦悩しているであろう、従業員が自分ごととして楽しめない会社生活。
これを解消したい気持ちは一緒だよ・・・ということを僕に伝えたかったんだろう
と読み終えて感じました。
その気持ちに応えられるように前進していこうと感じることができた一冊でした。


��印象に残ったフレーズ>

●成功を目指すことと、失敗できないというプレッシャーは、よく似ているようで、実際には180度の違いがある。
●業界の常識を覆すようでなければ、おそらく本物の成功は望めない。
●常識はずれのビジネスをやろうとるなら、まず第一に、モノゴトを徹底的に合理的に考えなければならない。
顧客満足度を高めるために、従業員満足度を上げるという考え方だ。
●入社試験の面接。「御社のために身を粉にして働きます」は嘘。「御社のために身を粉にして働くのが、自分のためになると信じている」と言うべきだ。
●社員に身を粉にして働けというならば、経営者は身を粉にして社員の幸せを考えなければいけないのだ。
●ビジネスの相棒として、素人と経験者のどっちかを選べと言われたら、僕は間違いなく素人をと取る。理由は明解。素人は常識にとらわれていないからだ。
人はみんな、自分の幸せのために生きている。その自分の幸せのために頑張る時、人はいちばん力を発揮する。
儲けばかり考えていると、お客さんだけでなく、従業員にも悪い影響を与える。
お金以外にも喜びがなければ、いい仕事はできない
●もし何ビジネスをしようとしているなら、ラブレターを書いたときの熱い気持ちを忘れないように。




ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)/島田 紳助

�735
Amazon.co.jp