Google AdSense

2013年9月23日月曜日

『金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?』(著:堀江貴文)


「こすぎの大学」を一緒に企画&運営している企画編集ユニット6355の保崎晃一さんが主催する「こすぎナイトキャンパス読書会」。9月30日(月)に開催される次回の課題図書である『金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?』(著:堀江貴文)を読了しました。





こすぎナイトキャンパス読書会、これまでに32回も開催。すごいですね!まさに継続は力なり、という表現がしっくりきます。こすぎナイトキャンパス読書会があったからこそ、「こすぎの大学」も誕生した訳です。

ちなみに、僕は「こすぎナイトキャンパス読書会」には、一度の参加(第26回)、一度のドタキャン(第31回)...。課題図書は、『はなぼん』(著:花井裕一郎)、『スリッパの法則〜プロの投資家が教える「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方〜』(著:藤野英人)でした。



 






前置きが長くなりましたが、本題である『金持ちになる方法はあるけど、金持ちになって君はどうするの?』について。

ホリエモンがビジネスとしてターゲッティングするのは、マズローの欲求5段階説でいう下位のレイヤー。男性は女性にモテたいなどの単純な思考をシンプルにターゲッティングする。欲求5段階説の上位レイヤーを求める人たちは、理性(!?)が邪魔をし、ホリエモンのビジネスアプローチを好ましく思わない方がいると思うし、実際、僕もそう。だけど、下位レイヤーの欲求を満たさない限り、個人の欲求が充足され、個人の集合体である社会全体が好ましい状況になることもない。だからこそ、ホリエモンの地固めを積極的には否定できないし、好ましくはないけど肯定せざるを得ない。

ホリエモンのように、「良いことは良い」「悪いことは悪い」と子どものように純粋な気持ちを抱き続け、それを有言実行することが大切なんでしょうね。当たり前のことなんだけど...。そして、ホリエモンという子ども(のような方)が地固めをしてくれているのだから、大人の僕らは、その上に何かを創造しなければならないんだと感じた一冊でした。



<気になったキーワード>


  • 本当にやりたいことがあるなら金を儲けないと、何も始まらない。
  • 金儲けはシンプルであり、お金は便利なツールである。そして、設けてからどうするの?
  • 欲望があるのは当然だ。その欲望が何なのか、本当に好きなことなのか?
  • 好きなことじゃないと続かない。好きなことなら、周りが努力と思っているようなことも、努力とは感じずに続けられる。
  • お金儲けを考えるのではなく、自分がやりたいことをやっていくのが重要。そうやっていると、お金は後からついてくる。
  • 常に思考実験を繰り返すこと。
  • ネット社会には、上下関係や不合理なルールはない。もしルールがあるとすれば、「ものの見方はひとつではない」、「答えをひとつに定めない」という考え方。
  • 高度に情報化された時代。アイデアに価値なんて、ほとんどない。
  • 自分がトップ1%になれる分野を探すこと。
  • 「何かを得た」ということは、「多くを捨てている」ということでもある。
  • 転機は好機。
  • まずは、個人がポジティブに生きること。
  • 長く悩んだからといって正解が見つかる訳ではない。悩む時間は無駄となる確率が高いので、短時間で判断することはベターな選択。


<構成>

はじめに
第1章 1980年以降に生まれた君へ
第2章 ネット社会の向かう未来
第3章 本気で金持ちになりたいか?
第4章 本当に幸せなライフスタイルとは?
第5章 ホリエモン出所後の日本を考える
あとがき
あとがきのあとがき




2013年9月16日月曜日

『日本でいちばん大切にしたい会社』(著:坂本光司)


僕も娘と共に愛用している、川崎の名産品である「キットパス」を企画&開発しているメーカー 日本理化学工業株式会社さんが紹介されていることもあり、ずっと気にしながらも、読む機会を逸していた『日本でいちばん大切にしたい会社』(著:坂本光司)




鎌倉投信 新井和宏さん、『新しい市場のつくりかた』の著者 三宅秀道さんとの出会いもあり、ようやくですが読みました。読むまで何年かかったんだろう???




いきなり、直球勝負の一冊でした。「企業には、五人に対する使命と責任がある。」とのこと。

1. 社員とその家族を大切にする。
2. 外注先・下請け企業の社員を幸せにする。
3. 顧客を幸せにする。
4. 地域社会を幸せにし、活性化させる。
5. 自然に生まれる株主の幸せ。

※番号は“優先順”


リーマンショック以降、価値観の再定義が進み、携帯電話市場もスマホシフトが加速する中、2011年2月に硬直化した職場でコミュニケーションの活性化を目指して、弊社内(NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社)で初めて開催したワールドカフェ。テーマは「NECカシオモバイルコミュニケーションズが目指すNo.1は?」。

ワールドカフェのプログラムを考えている時は、「CS No.1」(顧客満足度 No.1)という声が多いんだろうな、と想定していたのですが、実際には違いました。幹部も現場メンバーも「ES No.1」(従業員満足度 No.1)を挙げました。自分たちが満足していない限り、お客さまを満足させることはできないというのが理由でした。確かに、そうです!
この時のことは今でも忘れないですし、その後、会社変革のために、社長や幹部に、社内外の人的ネットワーク構築を通じたイノベーション創出を目的にした「S&S Lounge」「ムサコ大学」を提案した際も、この時のワールドカフェを事例紹介として欠かすことはありませんでした。

そんなこともあり、『日本でいちばん大切にしたい会社』の冒頭で、「顧客を幸せにする」よりも、最優先で「社員とその家族を大切にする」と書かれていたことは、実体験を含めて、ハンパなく共感&同感でした。

そして、本著で紹介されている日本理化学工業さん、その他の企業すべてが、社員を最優先に大切にすることで、結果として好業績を成している、ステキな企業&方々でした。正しい姿が「事実」として綴られた一冊でした。

逆を返せば、短期的な結果(業績)だけを追求し、中長期的な持続を探求せず、従業員との信頼関係が失われた企業は、「大切にしたい」と思ってくださる応援者も離れていき、存続できないことを証明している一冊でもありました。


<気になったキーワード>

  • 他力本願タイプの中小企業の五つの言い訳。「景気や政策が悪い」「業種・業態が悪い」「規模が小さい」「ロケーションが悪い」「大企業・大型店が悪い」
  • 「企業は社会みんなのものである」という原則。
  • 経営で一番大切なのは「継続」すること。無理な成長は追わない。
  • 「儲かるか儲からないか」「他社に勝つか負けるか」という視点でなく、「正しいか正しくないか」「どんな判断をすることが社員のため・お客様のため・地域社会のためになるのか」という視点での経営判断が重要。
  • マーケットは創るもの。
  • 感動は人間に100%以上の力を出させる。だから、2:6:2の法則は人間にはあてはまらない。


<構成>

はじめに
第1部 会社は誰のために?
第2部 日本でいちばん大切にしたい会社たち
おわりに




2013年9月15日日曜日

DVD『サヨナライツカ』



DVD『サヨナライツカ』。中山美穂の美しさに魅了された作品でした。




「人間は死ぬ間際に、人を愛したこと、または、人に愛されたことのどちらかを思い出す。あなたはどちら?」という問いかけから始まるストーリー。

周囲から「好青年」と呼ばれる豊(西島秀俊)。豊の婚約者 光子(石田ゆり子)、バンコクで出会った沓子(中山美穂)。

豊は、光子にも沓子にも「愛している」と口にしたことがない。

豊と出会った当初の沓子は、「死ぬ間際に、人に愛されたことを思い出す」と答える。しかし、いきなり訪れる別れ。そして、25年の歳月が流れる。25年の歳月を経て再会した豊と沓子。

沓子は、豊に伝える。「互いに想っていれば、いつか会えると信じていました。」

再会後に残された時間も僅か。ガンに侵されていた沓子。沓子は死ぬ間際に、人(豊)を愛したことを思い出す。25年前に抱いていた考えとは逆だった現実。豊は、沓子の死を通じ、愛すべき対象を失って初めて「愛している」と口にする。

豊と沓子の思い&想いを全て知っていた光子。愛する豊を支え続けた光子。愛する気持ちを詩集に綴り続けた光子。

愛する人を思う「愛情」と「献身さ」の表現が違う二人。二人の女性が愛おしくて、そして、切なくて、涙が溢れました...。

25年という歳月は取り戻せない。時間は常に流れていく。一瞬一瞬を大切にすること、常に、気持ちを素直に表現し続けることの大切さを感じた作品でした。


それにしても、中山美穂が美しすぎました!!!


バンコクで出会った沓子

沓子に惹かれる豊

豊と沓子の関係を知っていた光子

25年の歳月を経ての再会

25年前の思い出を引きずる毎日。
夢を追い続けていた当時。

光子が綴り続けていた詩集。
そして、全てを知り、全てを許していた光子。

25年の歳月を経てのウェディングドレス姿



<あらすじ> wikipediaより

辻仁成の恋愛小説。「好青年」と周囲から呼ばれ婚約者もいる豊が、謎の美女沓子とタイ・バンコクで出会い、互いに惹かれ合い逢瀬を重ね、そして別れ、25年後に劇的な再会をするまでを描く。



2013年9月13日金曜日

御岳山に一人ハイキング


7月の三頭山に続いて、今回は御岳山に一人ハイキング。

NECではリフレッシュ休暇制度があり、31歳・41歳・51歳という節目の年齢で、長期休暇を取得できます。31歳では平日連続5日間、41歳では平日連続7日間の休暇を取得可能。前回(31歳)の時は、年度最後の3月下旬にリフレッシュ休暇を取得したものの、今のマンションへの引っ越しですべての休暇を使うことに。あれから10年。その間に、望来が誕生し、家族で旅行に・・・と思ったものの、望来が小学校のため旅行も行けず、6月のボーナスも使い切り、そもそも旅行ができず... (T_T)

そんな中、このリフレッシュ休暇中、多分、一番の遠出になるだろう一人ハイキングに。今回も、前回同様、『東京近郊の山ハイク』で行き先探し。三頭山同様、「初心者向け」と書いてある「御岳山」に決定。だけど、前回の三頭山では初心者向けと書いてありながら、実際にはキツかったので若干の不安を抱えながら、いざ、出発!



まずは、南武線で立川駅に。その後、前回は初の五日市線に乗車してコーフンしましたが、今回も初となる青梅線に。単線を走るE231系にコーフン。立川駅から青梅駅に。そして、青梅駅で乗り換えて御嶽駅に。


これからハイキングだぜーと盛り上げてくれる駅舎


単線なのに最新式のE231系が走るアンバランスさにコーフン


御嶽駅からはバスとケーブルカーで、御岳山ハイキングコースの入り口に。久々のケーブルカーにもコーフン。しかも、Suicaで乗れちゃうので、片道僅か6分なのに570円もかかったことさえ気づかない(笑)。


ケーブルカー。当たり前ですがケーブルがありました。


前回の三頭山では、スタート直後にハードな道のりだったので、少しビビっていたのですが、御岳山は道が整備されていて、アップダウンも少なく、本当に「初心者向け」でした。歩きやすい。
だけど、コースマップが大雑把すぎて、分かれ道の度に迷い、不安なキモチになるのですが、それも、いつの間にか楽しみに変わってました(笑)。

しばらく、歩くと「七代の滝」に。ココだけは急な勾配でハードでした。急な階段を降りて、いよいよ「七代の滝」に到着。同時に、先に着かれていた夫婦の会話が聞こえてきました。

「コレだけ?」
「そうみたいね。」

たしかに急勾配な道を5分も降りてきた割りには、滝の高さがイマイチのような...。でも、十分。滝の水しぶきにマイナスイオンを感じながら、だけど、そもそもマイナスイオンって、どんな風に感じるのかもよくわからないので、あくまでもマイナスイオンを感じてるっぽい体で。
澄んだ水が冷たいのなんのって。前回の三頭山同様、ここでも川の水を飲みました。冷たくて最高!!!


七代の滝


澄んだ水が冷たくて、美味しいこと♪


「七代の滝」の後は、小川沿いに山を登っていきます。歩く度に川の幅や水量が減っていきます。段々と源流に近づいている予感。そして、水の冷たさや美味しさも増していきます。少し歩いては水を飲んで、歩いては水を飲んで、またーりな時間が流れます。


小川沿いにハイキングコースが続きます

上流に行く程に水も冷たく、美味しく♪


その後は、ロックガーデン、天狗岩を通り、「綾広の滝」に。ココは鳥居がある滝。神聖な空間。ココの水も美味しそうでしたが、神聖な空間だし、それよりもアメンボが多く、ちょっと飲むのをためらっちゃいました...。


綾広の滝


「綾広の滝」近くでは、登山道を整備している方々が。整備してくださっている方々がいるからこそ、安心&安全にハイキングを楽しめるんだと思っていたら、上から岩がゴロゴロ落ちてきて、びっくり!!!整備している方から「ごめん、落ちちゃった」って (((( ;゚д゚))))アワワワワ

この「綾広の滝」で折り返し。折り返さずに大岳山に行くコースもあるそうなのですが、今回は見送り。次回は大岳山までチャレンジしようっと!

「天狗の腰掛け杉」「武蔵御嶽神社」を経て、ケーブルカー駅(御岳平駅)に。2時間30分くらいのハイキングでした。

アップダウンも少なく、道も整備されているので家族でも楽しめるハイキングコース。今回は本当に「初心者向け」でした。納得(笑)。

御岳山を後にして、また、ケーブルカーとバスを乗り継いで御嶽駅に。御嶽駅の側には川が流れており、立て札を見ると「多摩川」って書いてあるし。ウチの前に流れている多摩川。先ほどまでの小川は多摩川の源流近くだったんだと思うと、なーんか、うれしくて。


御嶽駅近くの多摩川。これがウチの前まで繋がっているんだよね。


ハイキングを楽しんだ後は、河辺駅に。河辺駅前の「河辺温泉 梅の湯」に。ここの温泉、設備がキレイだし、色々な温泉が楽しめて最高でした。温泉も滑らか(ヌルヌル)でキモチいいし。もちろん、温泉の後はビール!!!


温泉の後は、もちろんビールでしょ♪


こんな感じでリフレッシュ休暇2日目は、またーりと過ごして終わりました。一人ハイキング、楽しいですね。次は、どこへ行こうかな?

前回の三頭山もそうでしたが、一人ハイキングに来ると水の美味しさに加えて、空の青さ&広さを感じます。毎日感じることができる空なのに、普段、どれだけ空を見上げていないんだろう?と自分がゆとりないことに気づかされます。


空って、こんなに青くて大きいんですよね。


・・・って、グダグダしたブログになっちゃいました。まっ、いいか(笑)。



2013年9月7日土曜日

第1回「こすぎの大学」(テーマ:NECと地域デザイン)


第1回「こすぎの大学」が開校しました。23名の方々にお集まりいただき、大人が学びことの楽しさを感じまくった空間&時間でした。先生役であるNECカシオモバイルコミュニケーションズの佐藤敏明さんに「NECと地域デザイン」について語っていただき、その後、4時限の授業を通じて、武蔵小杉の可能性を表現する漢字一文字を導きました。6つのグループから導かれた漢字は、「開」「イ融」(=人が媒介となって融合する、という新しい漢字)、「交+心」(=クロスする部分が心、という新しい漢字。ネットワークと読みます。)、「交」、「結」、「流」。各グループが様々な想いを一文字の漢字に込めた結果、広辞苑に掲載されていない意味だけでなく、新しい漢字まで創出されました。武蔵小杉の可能性、ハンパなく未知数です。だって、既存の言葉や既存の意味で表現できないんだもん(笑)。
次の授業は、10月4日(金) 19:28-21:00、先生役は、メガネのオーサカの大坂さん。武蔵小杉にお住まいの方・お勤めの方・関心のある方、ぜひ、ご来校してください。お待ちしています♪










(2013年9月7日 facebookの投稿より)

2013年9月2日月曜日

『はだしのゲン』(著:中沢啓治)


今夏、話題になった松江市教育委員会が閲覧制限を提案した『はだしのゲン』。最終的には提案を撤回となりましたが、今回の件をきっかけに『はだしのゲン』を読みました。

小学校の図書館にありましたが、当時の僕には絵のテイストがダメでチラ見をした程度の経験しかないまま、読まずに41歳を迎えていました。




戦争当時の教育や情報統制による歪んだ思想、原爆による多くの犠牲者、終戦後も死の恐怖から逃れられない原爆、避けられない身近な方々の死、生きるために自分の意志とは異なる選択、・・・。

読み始めたら胸の鼓動が高まりっぱなし...。事実を知ることの苦しさや辛さを感じると同時に、知るということを避けてはならないと痛感しました。作者と読者の真剣勝負と言っても過言ではない作品でした。

小学生の時に読んでおけばよかった作品だと後悔しました。
これまでに接した本とは比較にならないくらい、戦争と原爆について知り、そして、考えさせられた作品でした。

文庫本 全7巻がKindle版として発刊されており、Kindleで読みました。知ることの苦しさや辛さから、1日に1巻を読むのが精一杯で、『はだしのゲン』で始まり、そして、終わった先週の1週間でした。