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2014年8月31日日曜日

『0円で空き家をもらって東京脱出』(著:つるけんたろう)


娘とデートした帰りに書店でふと目にした『0円で空き家をもらって東京脱出』。Kindleを購入後はKindle本一辺倒だったのですが、ハード本ながら妙に気になって購入。

ユルそうな絵のタッチに加えて、「空き家」「東京脱出」というキーワードが気になったのですが、気になった理由は『里山資本主義』や『シェルパ斎藤の八ヶ岳生活』を読んで地方生活に惹かれ始めていたから。




主人公である漫画家夫妻が広島県尾道に引っ越しての新生活を描いたマンガ。
広島県尾道は空き家が地域課題となっており、NPO法人尾道空き家再生プロジェクトが立ち上がり、都市部から移住された方々による空き家再生を通じて地域デザインをされているそうです。

ベランダで缶チューハイをゴクゴクしながら読みましたが、地方生活の“楽しさ”と“大変さ”を感じた一冊でした。0円で譲り受けた空き家を自分でリノベーションしたり、地方に住むだけでなく、現地で知り合った仲間となんとなくのイケイケドンドンで卓球場などをオープンしたり。都市部での消費生活から、地方での生産生活に180度転換という楽しさに、ますます惹かれ始めました。

一方、日常生活でコレは無理かも・・・というのが3点。

① ボットン便所
尾道は坂道が多い山の手地域なので下水が整備されていないそうです...。

② ムカデや大きいクモの出没
山の手地域、つまり、山の中に街をつくったため、山の生物が土の中にいるのは至極当然ですね...。

③ リノベーションのための土壁作業など
古民家で暮らすためには日常から細かい部分の修理が必要となるため、最低限の大工技術が必要らしい...。


僕は横浜出身ですが、横浜でも、①②は小さい頃は当たり前だったんですよね。小学3年生の時に新築の家になるまではボットン便所でしたし、新築後もムカデや大きいクモが出没することが度々ありましたが、今の生活ではウオシュレットは当たり前だし、ムカデを見ることはないし...。昔は当たり前だったことが、今は不自然に。昔は大丈夫だったんだから、今も大丈夫かなぁーと思いつつも、不器用な僕に③の大工技術の習得ができるのか...。

とは言いつつも、魅力の方が大きそうで、やっぱり地方生活に惹かれる気持ちは大きくなりました。

読み終えて気づいたのですが、最終ページに「2014年8月30日 第一刷発行」って書いてあってビックリ。発売初日に購入したんですね。コレも何かのお告げかも!?

都市生活に少し疲れた方にオススメの一冊です!


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